「羅布麻(ラフマ)」は、中国西北方に分布する生命力の強い植物で、キョウチクトウ科のバシンクルモン属の野生植物である。非常にストレスの強い荒涼とした砂漠に点在する憩いのオアシスにたくましく息づき、初夏には薄紅色可憐な花を咲かせる。ルチンやフラボノイド、ミネラル、繊維質を豊富に含む。ラフマには、主に「紅麻」と「白麻」の二種類があり、そのうち「紅麻」にのみ健康茶としての効果があるとされている。
ラフマ葉は、今から1800年前、古代中国の三国志にも登場する伝説の医者華佗(カダ)も、強健に良いとして絶賛した「漆葉胃粘散」の主原料で、「久しく服すれば体内の3匹の害虫を去り、5臓を利し、体を軽やかにし、頭は白くならない」と「ラフマ」を医学書に著されている。また、中華人民共和国薬典(日本薬局方に相当する)にも、解熱利尿、肝臓を鎮め、精神を安らかにさせ、高血圧、めまい、動悸、不眠に用いると認められている。中国新疆地区産の最高級ラフマ(紅麻)は、環境汚染の影響を受けておらず、新疆の宝と呼ばれている。
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「ラフマ葉エキスは脳内のセロトニンを産生し(増やし)、セロトニン神経の透過性を良くする。」
セロトニンは、興奮や緊張物質であるノルアドレナリンやドーパミンの過剰分泌を抑え、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質であり、精神を安定させる作用がある。
セロトニンが不足すると、うつ病になりやすいなどといった指摘もあり、近年では「うつ病」の治療薬としてセロトニンに作用する薬物も多く処方されている。セロトニンは年齢と共に、また過度のストレスにより減少することが分かっている。
脳内のセロトニン不足からストレス症候群(イライラする、慢性疲労、血行不良、冷え性、不眠、PMS、偏頭痛など)を招くといわれている。セロトニンを増やすことは、心のバランス、自律神経及びホルモンバランスの調整に役立ち、ストレス症候群の緩和・解消に期待ができる。
ラフマ葉エキスは、他のハーブサプリと異なり、薬物への相互作用が無いことから、他の薬とも併用することができ、継続的に行えるストレス対策として有効である。特に女性のセロトニン総量は、男性と比較すると約52%しかなく、セロトニンをケアすることは、現代のストレス社会の中で必要不可欠となってきている。
セロトニンとは
セロトニンとは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質で、脳内ホルモンのバランスを調整するコンダクター(指揮者)であると言われている。一般的に女性のセロトニン量は、男性の約52%しかない。セロトニンは、メラトニンの原料になり、眠りの質を良くすることも知られている。
人間の感情の基本は「快」と「不快」でる。怒りや悲しみなど不快なときに働くのが、ノルアドレナリンである。逆に喜びなどの快感なときに働くのがドーパミンになる。できれば「快」だけを味わっていたいところだが、それに引きずられていると、それがなければ生きられない状態、例えばアルコール、ギャンブルなどの「依存症」になってしまう。そこで、「快」と「不快」のどちらかに対しても、ブレーキを掛けて心の安定した状態に戻すのがセロトニンになる。
ストレスでセロトニン神経が弱ると、セロトニンの分泌量が減り、スランプや精神的に不調な状態、あるいは物事を諦め易くなったり、切れやすい状態になると言われている。また、ストレスに対する抵抗力(ストレス耐性)が低下して、ストレスやプレッシャーに弱くなる。
セロトニンは脳内に放出されて、気分や集中力を左右すると考えられている物質で、脳内のセロトニン量が増えると、心が落ち着いてさわやかな気分になり、集中力が高まる。座禅の瞑想中にはセロトニン量が増えている事が、確認されている。一方、精神的に不調な人は、脳内のセロトニン量が減っていることが多いと言われている。
羅布麻(ラフマ)について
ストレスと微小循環
人はストレスを感じると脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることがわかっています。ストレスがかかり、脳内神経伝達物質のひとつノルアドレナリンが放出されると交感神経が血管を収縮し微小循環の血流を悪くし血圧や心拍数を高めることがわかっています。血流が悪くなるため、体のすみずみまで酸素・栄養が運ばれず不足し老廃物の蓄積によりさまざまな症状が出てきます。これが、ストレスが身体に影響を与える仕組みのひとつです。そして、ノルアドレナリンの抑制に働くのがセロトニンです。